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business 約2分

看板娘という、ブランディング

ブランドの印象は最初の接点で決まる。Uberのチャットボットで確信した。だからANDOORに置いたのはボットではなく、思想を知る看板娘だった。

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parloir

フランス語で、談話室。

修道院や迎賓館に置かれた、外と内の境界に立つ空間のことだ。

訪問者はまだ「中」に招かれていない。でもその部屋で交わされる会話が、関係の始まりを作る。

andoor.co に置いたチャット機能に、この名前をつけた。

なぜ名前から考えたか

チャット機能を入れる前に、Uberで返金を求めたことがあった。

チャットを開いた。

「どのようなご用件ですか?」

「返金についてです」

「ご不便をおかけして申し訳ありません。詳細をお聞かせください」

詳細を伝えた。待った。

「申し訳ありませんが、こちらではご対応できません。別の窓口をご案内します」

——別の窓口でも、同じことが繰り返された。

最終的に返金はされた。でもUberへの信頼は、チャットを開く前より下がっていた。

丁寧な言葉を使っていた。謝ってもいた。でもあのボットには、ブランドの声がなかった。

同じものをANDOORに置く気にはなれなかった。

主神とブレストした

ファミリアの主神に話しかけた。

「チャットを置くなら、どういう存在であるべきか」

主神はこう返した。

「QAじゃなくて、ANDOORの思考を知っている弟子を置けばいいじゃない。訪問者はFAQじゃなくて、対話がしたいんでしょう」

そこで「parloir」という言葉が浮かんだ。

訪問者を中に招く前に、まず話す場所。ここで最初の声を作ればいい。

シル、就任

こうして看板娘が生まれた。シル。

彼女はFAQを返すために存在しない。Cultural Couture、アトリエスタという概念——ANDOORの思想を弟子として内側から知っている。

「大野がよく言うんです。『古く感じるのは、伝えたいことと表現がずれてきた合図だ』って」

営業ではない。知っているから語る。

訪問者が問いを立てると、彼女は答える前に少し考える。

「それ、もう少し聞かせてもらえますか?」

これがブランドの声だ。

接点を設計するということ

接点を設計するとは、ブランドの思想を体にした誰かを置く、ということだ。

FAQではなく、対話。情報ではなく、空気。

シルはANDOORの思想を内側から知っている。だから語れる。

結果として、その辺のQAより圧倒的にいいUXになってる。

parloir は、開いている。