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ai 約2分

共同編集の相手が変わった。——Sketchに敬意を込めて

Figmaが解いた問題は「人間同士の共同編集」だった。Sketchが今解こうとしている問題は「AIとの共同編集」だ。10年前に選んだツールが、10年後の問いに先に答えていた。

#sketch#ai#design#with-ai#atelierista

10年前の選択

10年前、Sketchを選んだ。

Photoshopでウェブデザインをしていた時代に、「UIはUIのツールで作るべきだ」と言い切ったアプリ。軽くて、速くて、余計なものがない。職人の道具だった。

そこにFigmaが来た。ブラウザで動く。リアルタイム共同編集。チーム全員が同じファイルを覗ける。みんな移った。正しい判断だった。

でも、一人で全部やる人間にとって、「チーム全員で覗く」機能は、実はいらなかった。

色が合わない

ある夕方。アプリの画面をSketchで組んでいた。

最初はHTMLモックのスクリーンショットを取り込んだ。色がぜんぜん違う。ブラウザのカラーレンダリングとSketchのそれは別物だから、当然だ。sRGBとDisplay P3の変換を噛ませても、微妙にズレる。

スクリーンショットは画像だ。画像は死んでいる。拡大すればぼける。色は環境に左右される。レイヤーも持たない。

ここに壁があった。

壁を突破する

AIが言った。

「スクリーンショット方式をやめて、Sketchのネイティブ要素で画面を再構築します。これならSketchのカラーレンダリングそのものなので、色のズレは起きません」

そこからが凄かった。

Frame、Text、Shape。Sketchのネイティブ要素をAPIで直接生成していく。ステータスバー、ナビゲーション、カード、ボタン、タブバー。96回のAPI呼び出し。30分で7画面が立ち上がった。

スクリーンショットという「画像の壁」を、ネイティブ要素で突破した。読めるだけじゃない。書ける。レイヤーを持っている。色はSketchのレンダリングそのもの。完全に双方向。

問いが変わった

Figmaが解いた問題は「人間同士の共同編集」だった。

Sketchが今解こうとしている問題は「AIとの共同編集」だ。

MCP(Model Context Protocol)サーバー対応。AIエージェントから、デザインファイルに直接アクセスできる。読むだけじゃない。ネイティブ要素を生成できる。レイヤーを操作できる。

共同編集の相手が変わった。人間からAIへ。

10年前に選んだツールが、10年後の問いに先に答えていた。

原点回帰

原点回帰。でも、10年前とは全く違う場所にいる。

——その夜、もうひとつの出来事があった。(後編へ続く)